こんばんは。
一度は口に出して言ってみたい日本語が爆誕しましたね。おけけパワー中島。
ツイッターのトレンドにまでなっていて、元ネタを知らない人は「なんじゃこりゃ?」って感じですよね。
今回はこの謎のワード「おけけパワー中島」について解説していきます。
元ネタの紹介 ~ツイッターでバズった同人女の感情漫画~
こちらになります
pixiv: https://www.pixiv.net/artworks/82726827
真田さんがオリジナルキャラを用いて、同人活動を行う女性の醜い本音と大きく揺れ動く感情を率直に漫画に描かれたものです。
はじめて見た時、私も正直大きく感情を動かされました…
同人活動を行う上で、必ず知名度や作品のクオリティには差が出てしまうものです。そしてそこから生まれる優劣、人間関係が生々しく描かれていて…
閲覧数が一ケタでも頑張り続ける創作者も数多くいます。もしくはそちらのほうが多いのではないでしょうか。
周囲から注目を浴びて大きく花開く作家はほんの一握りです。それは努力だったり、描き続けた年月だったり、選んだテーマが優秀だったりと様々。
漫画の内容は見ていただいたほうが早いですが一応解説しますと、
pixiv(絵描き・字書きの創作発表コミュニティサイト)で衝撃を受ける作品に出逢った友川さん。
その作品を書いた作者・綾城さんの大ファンになり活動を追いかけるように。また自身でも活動をはじめ、いつか彼女と交流したいと夢を見る日々を送ります。
そんなある日、友川さんは綾城さんの別アカウントを見つけてしまいます。
追いかけているジャンルとはまったく別のジャンル。そちらにいかれてしまっては自分の好きな作品の二次創作は書かれなくなってしまう。
ショックを受けてどんどん醜い本音を露呈し、卑屈になっていきます。
誰かの影響を受けたに違いないと思っていると、運悪く綾城さんを新しいジャンルに引き込んだとされるアカウント「おけけパワー中島」を発見。
ようやく出てきましたね、おけけパワー中島!笑
おけけパワー中島は悪びれることなく、自分が綾城さんを新しいジャンルに誘致したのだと得意げにツイートしていました。
友川さんは目覚めました。また綾城さんに戻ってきてほしい。そのために自らの作品を寝る間も惜しんでアップするようになりました。
作品はどんどん評価されて知名度もうなぎ上りになりますが、綾城さんは結局古いアカウントを消してしまいました。
交流も叶わず、片想いで終わった情熱……
と思いきや、綾城さんは友人と通話中に、前ジャンルでとてもいい作品をあげている友川さんのウワサを耳にします。
「私も読んでみたいです」
ここで作品は終わっています。
どうしてバズったのか?~女の嫉妬と情熱と切ない百合要素~
大きな話題を呼んだ一番の功労者はやはり「おけけパワー中島」という強烈なネーミングでしょうか笑
いくらツイッターのアカウントでもかなりブッ飛んでいて思わず口に出したくなるような素敵な語感。私もつい連呼してしまいます、おけけパワー中島笑
彼女の圧倒的無神経なツイートやネーミングセンスからも読み取れるように、おそらく心臓から毛が生えたような強メンタルの生まれながらにしての陽キャですね。ディスってませんよ?ほんとです。
そしてそこに加えられた、同人活動をしている者なら一度は味わったことのある友川さんの感情の起伏(共感性)、綾城さんという神作家の大きすぎる存在ですね。
おけけパワー中島さんのような人にもほとんどの人が出逢ったことあるのではないでしょうか。だからこそモブである彼女の存在が話題になっているんですね。
まとめると、憧れの人に近づくために、取り戻すために睡眠を削ってまで作品作りにいそしむ友川さん、そのパッションに我々は共感させられます。
次に、綾城さんがそれでも振り向いてくれなかったことによる友川さんの絶望・敗北感。人によっては過去の自分と重ね合わせたりもしたかもしれません。
その巨悪の根源・おけけパワー中島は今も綾城さんと仲良く交流しつつ、新ジャンルで楽しくやっています。
彼女はけっして悪い人ではないのです。ただ自分のやりたいようにやっているだけ。別にとがめられることでもない。親しい友人に好きな作品を勧めただけのこと。
もちろんそれが誰かの逆恨みを買っているだなんて夢にも思っていないでしょう。だってそういう人ですから。悪意に気付かず、自分の一番いたい場所にいられる、とても幸せな人なんです。
その親しさから、もしかすると彼女は綾城さんのリアルの友達なのかもしれない、しかもかなり長い年月で神作家の綾城さんも心を許している…とツイッター民の間ではいろいろな考察がなされています。
皆さん、おけけパワー中島のような人に心をかき乱された経験があるんですよね泣
正直私も身に覚えがあります、おけけパワー中島のような人は大嫌いです笑
と書くと性格が悪いように見えますが、性格はね、悪いのでオッケーです
神作家と苦労せず親しくして好きにふるまっている人…羨ましいと思う気持ちと嫌悪する気持ちは背中合わせなのかもしれませんね。
私は彼女になれない。
だから自分の作品に賭けるしかなかったんです。
ハッピーエンドを思わせる希望を含んだ閉め方も、この漫画の大きな魅力だと思います。
おけけパワー中島はきっと実際に会ったらただの善人で人付き合いも上手なので、きっと友川さんは今までの気持ちも忘れて仲良くできるんじゃないかなあ。
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